このブログは小説(二次と一次)と日記を中心に書いています。後、日記ではジャニーズファンなのでその事を書いてたりします。
<女装コンテスト第5話>
椿「あら?てるは何か、お困りの様ですわ。この椿お姉様が聞いて差し上げましょうか?」
僕は翌日の昼休み、椿さんに突然、声を掛けられた。
輝「本当は分かってるのでしょう?」
椿「はい、その通りですわ。バレてしまいましたわね。もみじちゃんの事でしょう?」
輝「だ、だったら、何なんですか。」
椿「まぁ、屋上でお弁当を食べながら、ゆっくり、お話しませんか?」
輝「は、はい、分かりました。」
輝は椿に丸め込まれてしまい、輝と椿は屋上へ行ったのだ。
屋上に有るベンチに輝と椿は座り、2人はそれぞれの弁当箱を取り出す。
椿「これは私の自信作なんですのよ。」
椿はお弁当に入っている筑前煮を指して、嬉しそうに言う。
輝「ああ、これは筑前煮ですね。頂きます。」
輝は椿の作ったお弁当のおかずの筑前煮を食べようと思い、箸をのばそうとした時、椿は言った。
椿「その代りとはなんですが、てるのお弁当を頂きますわ。」
輝「ちょっ、ちょっと!」
椿「交換条件ですわ~!」
椿は輝の弁当箱を無理矢理、奪い去った。これはいつもの2人の光景である。
輝「ただ、僕のが食べたかっただけでしょ。」
(うわぁ、何て、図々しい女なんだ。)
椿「イカと里芋の煮物、良くお出しが染みてて、美味しゅうございますわ。後、だし巻き卵も美味しいですわ。」
輝「あ、有り難うございます。気に入って頂けて嬉しいです。この卵焼き、甘くて美味しい。」
輝は椿の作ったお弁当のおかずの卵焼きを嬉しそうに食べていた。
椿「まぁ、気に入って頂けて嬉しいですわ。」
椿は嬉しそうに言った。
輝「って、言ってる場合ですか。はなっから、相談に乗るつもりは無いでしょう。」
輝は困った顔で言う。
?「あら、つばきは相変わらずね。」
椿「さ、さやかちゃん、いつから居たんですの?」
いつの間にか、二条彩夏が2人の前に立っていた。
輝「椿さん、この人は一体、何方なんですか?」
椿「彼女は私と同じクラスの二条彩夏ちゃんですわ。今年から生徒会長なんですのよ。」
輝「そうなんですか。二条先輩、僕は2年生の雨寺輝です。」
彩夏「そんなの知ってるわ。よく、つばきから貴方の話を聞かされているもの。雨寺神社の息子さんでしょ!」
彩夏はさらっと、答えた。
輝「は、はい、そうです。」
(他の人は僕の事を女の子だと間違えるのに、この人は何故か、間違えなかった。どうして、だろう?)
輝は彩夏の事で疑問に思う。
彩夏「この子が困っているのって、藤堂紅葉さんの事みたいね。」
輝「はい、そうです。」
僕は彼女が紅葉の事をどうして、知っているのか気になるが、今は追求しない事にした。
彩夏「彼女と居ると、ろくな事がないわ。今直ぐ、付き合うのは止めなさい。」
輝「どうしてですか?」
彩夏「これは忠告よ。実は私、見ちゃったのよ。藤堂は貴方に内緒で、彼女と同じ部の男子生徒と付き合ったのを・・・」
彩夏は困った顔でそう言った。
輝「あの、先輩は何を言ってるんですか。アイツは間違ってもそんな事をする様な奴じゃありません。」
椿「私も同感ですわ。もみじちゃんはそんな事をする様な子じゃありませんわ。きっと、その男子生徒に騙されてるんです。」
2人は彩夏の言った事を信じたくない様だ。
彩夏「信じがたい事かもしれないけど、でも、これは事実なのよ。だったら、自分達で確かめてみる事ね。」
彩夏は言いたい事を言うと、去って行った。
椿「もう、交流会どころじゃなくなりましたわね。しかし、私達も、彼女の事を言える立場ではありませんわね。」
輝「は、はい、そうですね。」
椿「てる、いや、あきら!今更、開き直っても仕方ありませんわよ。」
輝「誰のせいで、こうなったと思ってるですかっ?」
椿「あはははっ!私のせいですね。」
輝「笑い事のじゃないでしょ!」
椿「何故なら、キスまでしちゃった仲ですから。でも、ただのキスではありませんのよ。ディープキスという名の大人のキスを。」
輝「や、/////やな事、思い出させないで下さい。」
椿「もう、今更、照れる事はないでしょう。」
椿は輝の肩を叩く。
輝「う、/////煩いよ。あれはファーストキスだったのに。コラッ、おれの青春を返せ!お、/////お前みたいな手の早い女は大嫌いだ。」
輝は紅い顔で恥ずかしくて、そっぽを向く。
椿「あのキスがそんなに良かったのなら、いくらでもして差し上げますわ。」
輝「け、/////結構です。」
椿「別に、遠慮しなくても、良いんですのよ。」
椿は言うと、輝の腰に手を回して来た。
椿「私は浮気はしませんし、心配する必要はこれっぽっちも、ありませんわ。」
輝「・・・・・わ、/////分かりました。もう、勝手にして下さい。」
輝は顔を紅くしながら、椿に呆れていた。
お互い、口付けを交わしたのだ。
椿「そういえば、あきら・・・」
椿は口に手を当てて、言う。
輝「い、/////行き成り、何なんですか。」
椿「交流会でやる女装コンテストで着られるお洋服はもうお決まりでしょうか。もし、お決まりでないのなら、私がご用意致しますわよ。」
輝「洋服はもみじ達が用意するって、言ってましたよ。」
椿「あらそう、残念ね。はぁ、私ならもっと良い物をご用意して、差し上げられますのに、・・・」
椿は肩を落とす。
輝「もっと良い物!?何ですか、それは?」
(聞かない方が良かっただろうか。)
椿「あら、そんなに気になるんですか?でも、私が用意して物なんて、着たくはないでしょうに。」
輝「まぁ、取り敢えず、見せて頂けませんか。椿さんの事だから、持って来てるんでしょう?」
輝は見透かした様な眼をして言った。
椿「いいえ、持って来てません。持って来たら、私の好きな事が男子生徒が勝手に、私のロッカーの鍵をこじ開けて、盗むかもしれないでしょう。それが嫌だったんです。特に、アイツなら遣りかねませんわ。私の幼馴染の今村菜桜。」
輝「確かに、今村なら、遣りかねないと思います。アイツ、不真面目だしな。」
(それを盗んで、何をするつもりか、知らないけど。もしかして、自分で着るとか?)
椿「それより、あきらは嬉しそうね。」
輝「そりゃあ、そうでしょ。あんなの着なくて済むんだし。もしかして、僕に本気で、それを着せるつもりだったですか。」
椿「あったりまえでしょ。勿論、着て貰うつもりでしたわよ。なんなら、今日の放課後、私のお家に来ませんか?今日のお昼の続きを・・・」
輝「いいえ、今日は部活です。有るの知ってるでしょう?」
椿「あら、そうでしたっけ?私はてっきり、お休みかと思ってましたわ。でも、終わるの待ってます。」
輝「部活は7時までです。だから、待たずに帰って下さい。」
椿「部活の掛け持ちは基本、ルール違反ですわよ。」
輝「いちいち、煩いなぁ。どうして、こういう時だけ真面目なんですか。茶道部は週2だし、どうって事、ないじゃないか。っで、そんな事偉そうな事を言ってる椿さんは全ての部活の掛け持ちしてるじゃ、ありませんか?」
椿「私は別に、どの部活にも所属してませんので、良いのでは。後、貴方は茶道部に所属しているわけではないのに、それじゃあ、普通の部員と一緒じゃないですか。」
輝は椿にもっともらしい事を言われ、落ち込む。
輝「・・・・・・そう、ですね。でも、文芸部辞めたいのに、部長や部員は辞めさせてくれやしないんです。理由は判らないけど。」
椿「皆さんが引くであろう物を書くとか、考えないんですか?なんなら、私が手伝いますよ。」
輝「・・・いいえ、結構です。」
椿「そんな、遠慮なさらずに。」
輝「ホントは自分が遣りたいんでしょ?」
椿「そ、そんなわけ、あるはず、ないじゃないですか。」
輝「図星ですね。遣りたいなら遣りたいって、素直に言えば良いじゃないですか。」
椿「あら、誰が私1人で遣ると言いましたか。勿論、貴方も遣るんですよ。」
輝「嫌ですよ。何で、僕がそんな事・・・」
椿「そんな事、言ってる場合ですか。逃げるんですか?」
輝「・・・」
椿「だったら、決まりですね。遣りましょう。」
輝「だから、勝手に、決めんな。」
椿さんは僕の話を聞かず、結局、彼女は放課後、部活に付いて来た。
しかし、2人の予想を裏切る結果になってしまった。
九重八重「あら、なかなか良い出来じゃないの。前のより、良いじゃない。いっその事、2人書いたらどう?」
茨城「うん、確かに良いな。それよりも、白峰ちゃん!メアドと電話番号・・・」
八重「アンタは余計な事、聞かなくて良いの。」
八重は茨城を殴った。
茨城「テメェ、殴る事ねぇだろ。」
八重は茨城を無視した。勿論、他の部員も同じ意見だった。
楠一葉「私、雨寺君が辞めると、不味いんだけど。」
輝「知らんわ、そんな事。」
輝は一葉に対して、呆れた顔で言った。
椿「こんな方々に、何を言っても無駄ですわ。今日の所は一先ず、帰りましょう。」
輝「そうですね。帰りましょう。」
輝は椿の意見に賛成する。
八重「ちょっと、待って。」
八重の話を聞かず、2人は部室を出て行った。
テニスコートの前までやって来た2人は彩夏の言った通りの事がテニスコートで起こっていた。
椿「お昼、彩夏ちゃんが言った事は本当だったんですね。あの男、馴れ馴れしいですわ。」
椿はフェンス越しに噂の男子生徒を見て言った。
椿「子供の見る物ではありませんわ。」
輝「コラッ、お前、何様だよ?」
椿「白峰椿ですが、それ以外に、何か?」
輝「・・・・・・」
椿「これはやはり、乗り込むべきでは?」
輝「基本、ここは部員又は顧問以外は立ち入り禁止ですよ。許可なしに入って良いんですか?」
椿「まぁ、真面目なんですのね。しかし、今は緊急事態です。許可なんて、後で、とれば良い事では。」
輝「そういえば、そういう事を平気で言う人が他校に居ましたね。名前は確か、・・・大道寺知世だったな。」
椿「私があの子と同類だと貴方は言いたいんですの。まぁ、聞き捨てなりませんわね。貴方の危機は私の危機が迫っているのと同じ事だというのが、輝さんはどうでも宜しいんですか?」
輝「・・・別に、どうでも良いわけではありませんが、今日は取り敢えず帰って、明日出直すべきではありませんか?」
椿「はぁ、貴方がそこまで言うのなら、仕方ありませんわね。」
輝「別に、椿さんのお屋敷に行っても良いんですけど、変な事したら、ただじゃ、すみませんからね。」
輝は椿に怪訝な表情で言う。
輝「ああ、それより、先程、拾ったんですが、この怪しげなメモ帳、椿さんでしょう。これは何ですか?」
椿「てる、それを拾ってくれたんですか。有り難うございます。それを今直ぐ、返して下さい。」
輝「絶対に、嫌です。僕の事が一部始終、書いてあるじゃないですか。これって、プライバシーの侵害ですよね。これは、僕が預かっておきます。」
椿「ええっ!?そんな酷いじゃないですか。」
輝「まさかと思うけど、僕の他にも、調べている生徒が居るんじゃないでしょうね?」
椿「ま、まさか、そんな事をするはずがない・・・じゃないですか!おほほほほ!」
輝「目が泳いでますね。明日、僕が椿さんと一緒に、謝りに行ってあげます。」
椿「ごめんなさい。」
2人が話している間に、例の坂の道の前に辿り着く。
椿「私達の出会いはここから始まったんですわね。」
椿は懐かしそうに言った。
輝「そうでしたね。でも、実は、僕は椿さんの事は前から知ってました。僕は椿さんの最初の印象は学校に居る時と同じ真面目で正義感が強くて、近寄り難い人だと思ってました。椿さんに直接会ってみると、僕が想像していたと違っていたので、驚きました。」
椿「不真面目だと言いたいのでしょう?不真面目で悪かったわね。」
椿はムスッとした顔で輝に言った。
輝「椿さんが僕にアップルパイをご馳走してくれるって、仰って下さった時、本当は嬉しかったんです。」
椿「それは良かったですわ。私は貴方が嫌だと思ってたんです。」
輝「別に、嫌じゃありません。ただ、驚いただけです。」
椿「今度、てるにアップルパイをご馳走しますわ。」
椿は嬉しそうに言った。
輝「有り難うございます。」
椿「いえ、それは良いんですのよ。それはさて置き、勿論、てるはあの事は忘れてないでしょうね?」
輝「ちょっと、椿さん?ど、どうして、今、それを言い出すんですか?」
輝は困った顔で言った。
椿「言わないと忘れる気でしたでしょう?」
輝「ぜ、前々、そんな事は思ってません。」
栗色のボブカットの少女「あの、椿さん、あの事って、何ですか?」
栗色のボブカットの少女は木之本桜だった。
椿「さ、さくらちゃん!?それはさくらちゃんには関係の無い事ですわ。おほほほほ!」
桜「そうなんですか!それより、小狼君はどこへ行ったか、知りませんか?私が目を離した隙に、途中で居なくなっちゃったんです。」
椿「見掛けませんでしたわ。ね、てるもそうでしょう?」
輝「はい、そうですね。」
桜「そうですか。有り難うございます。もし、ご迷惑じゃなかったら、椿さんのお家に行っても良いですか?」
椿「さくらちゃん、良いですわよ。喜んで歓迎しますわね。」
(不味いですわ。)
桜「実は私、一度、椿さんのお家が見てみたかったんです。」
桜は嬉しそうに、椿に言った。
椿「着きましたわよ、さくらちゃん。ここが私の住んでいるお家ですわ。」
桜「わぁ~!素敵なお屋敷ですね。」
椿の屋敷はステンドグラスの素敵な家だった。
桜「あれっ、小狼君?どうして、ここに?」
小狼「あれっ、じゃないよ。俺は心配して、さくらの事を探してたんぞ。」
桜「心配掛けてごめんなさい。」
椿「まぁまぁ、そう怒らなくても、良いじゃないですか。それより、お2人共、無事に出会えて良かったですわね。疲れたでしょう。ここではなんですので、家に入りませんか?」
小狼「それは良いんですが、・・・」
椿「どうかしたんですか?私で良かったら、聞きますわ。お話は中に入ってからにしましょうか?」
桜と小狼と輝は椿にお屋敷の中へと招き入れられた。
桜「わぁ~!綺麗なお庭ですね。薔薇を植えてらっしゃるですね。綺麗!小狼君もそう思うでしょ?」
門を潜ると辺り一面に、色取り取りの薔薇が植えてあったのだ。
小狼「ああ、そうだな。」
(しかし、この屋敷は年代物だな。いつ、建てたんだ?)
小狼は腕組みをしながら、不思議そうな顔をしていた。
椿「あら、そんなに、気になりますか。このお屋敷は祖父が祖母の為に、建てた屋敷なのです。」
椿が桜達に説明した。
桜「椿さんのお婆ちゃんは今、どこに居るんですか?」
椿「お婆様は旅行がお好きな方で、たまにしか、帰って来られないんです。」
桜「会えなくて、寂しくないんですか?」
椿「寂しくないと聞かれると、寂しいです。でも、楽しんでらっしゃるので、良いのではありませんか。」
桜「そうですか。私だったら、ずっと、会えなかったら、寂しくて、泣いちゃうだろうな。」
桜は悲しそうに言った。
椿「さぁ、こちらへどうぞ。」
椿は桜達を玄関の中に招き入れた。しかし、輝の姿が無い事に桜は気づく。
桜「今度は雨寺君が居ないけど、どこ行っちゃったんだろ?」
椿「もしや、例のビニールハウスへ、行ったのでは?」
小狼「ビニールハウス!?野菜を育ててるんですか?」
椿「それもなんですが、普通はこの時期には育たない植物を育てていますの。あれを見られると、凄く不味いのですの。ああ、見つけてなければ、良いんですが。」
小狼・桜「・・・・・・!?」
2人は椿に言われ、複雑な顔をしていた。
小狼「取り敢えず、行ってみませんか?」
(不味いって何なのか、気になる。)
椿「そうですわね。行きましょう。」
桜「椿さん、一体、何を植えられたんですか?」
椿「・・・あら、そんな事は良いじゃありませんか。」
小狼「良くありません。もしかして、この時期には植えない植物じゃありませんか?」
椿「はい、そうです。しかし、何故、判ったのですか?」
小狼「椿さん、貴女はこの時期には育たない植物と仰いましたね。それは一体、何なんですか?」
小狼は椿に問う。一方、その頃、輝はビニールハウスの隣の植物園に居たのだ。そこで、輝は最も会いたくない人物に出会ってしまった。
輝「うわっ!?か、かつらぎさん!?」
白峰家の30代位のイケメン執事の桂木が例の植物に水をやっていた。
桂木「輝様、お久しぶりですね。今日は何用でうちのお屋敷にいらしたのですか?」
輝「・・・うちの学校と友枝中学校の交流会でやる予定の出し物について、つばきさんに相談しようと思って来たんです。」
桂木「実は私、輝様がお嬢様に如何わしい事を考えているのではないかと心配していたのです。」
輝(そんな事、するわけ無いだろ。やろうとしてるのはつばきさんだぞ。)
「桂木さんはフランスに帰ったんじゃなかったんですか?」
輝は桂木に聞く。
桂木「一度はフランスに戻りましたよ。奥様と旦那様にお嬢様のご様子を見て来る様、仰られましてね、今日、戻って来たのです。」
輝「・・・・・・」
桂木「お嬢様はお元気そうで何よりでした。しかし、1年前のあの夏の日、お見掛けした3人の中の2人がまさか、屋敷にやって来ようとは思いもしませんでしたね。確か、あの2人は李小狼様と木之本桜様でしたね。」
輝「ど、どうして、そんな事をご存じなんですか?」
桂木「調べておきました。」
桂木はニヤリと微笑みながら言った。
輝(2人は怪しい人間じゃないぞ。)
桂木「貴方は私が先程、水をあげていた植物が気になる様ですね。ほう、そんなに気になりますか?」
輝「勿論、気になりますよ。どうして、コスモスを植えてあるんですか?」
(相変わらず、嫌味な人だな。)
桂木「それの理由は私は存じあげませんが、お嬢様がどうしても育てたいと仰られて、それで植えたのですよ。」
桂木は例の植物について、触れてきた。
その花壇には色んな種類のコスモスが植えられていた。
桂木「ここはお寒いでしょう。直ぐに、出られた方がよろしいかと思いますがね。」
輝「はい、分かりました。」
桂木「くれぐれも、風邪を引かぬ様、気を付けて下さいよ。」
輝は桂木に促され、植物園を出て行った。
6へ
椿「あら?てるは何か、お困りの様ですわ。この椿お姉様が聞いて差し上げましょうか?」
僕は翌日の昼休み、椿さんに突然、声を掛けられた。
輝「本当は分かってるのでしょう?」
椿「はい、その通りですわ。バレてしまいましたわね。もみじちゃんの事でしょう?」
輝「だ、だったら、何なんですか。」
椿「まぁ、屋上でお弁当を食べながら、ゆっくり、お話しませんか?」
輝「は、はい、分かりました。」
輝は椿に丸め込まれてしまい、輝と椿は屋上へ行ったのだ。
屋上に有るベンチに輝と椿は座り、2人はそれぞれの弁当箱を取り出す。
椿「これは私の自信作なんですのよ。」
椿はお弁当に入っている筑前煮を指して、嬉しそうに言う。
輝「ああ、これは筑前煮ですね。頂きます。」
輝は椿の作ったお弁当のおかずの筑前煮を食べようと思い、箸をのばそうとした時、椿は言った。
椿「その代りとはなんですが、てるのお弁当を頂きますわ。」
輝「ちょっ、ちょっと!」
椿「交換条件ですわ~!」
椿は輝の弁当箱を無理矢理、奪い去った。これはいつもの2人の光景である。
輝「ただ、僕のが食べたかっただけでしょ。」
(うわぁ、何て、図々しい女なんだ。)
椿「イカと里芋の煮物、良くお出しが染みてて、美味しゅうございますわ。後、だし巻き卵も美味しいですわ。」
輝「あ、有り難うございます。気に入って頂けて嬉しいです。この卵焼き、甘くて美味しい。」
輝は椿の作ったお弁当のおかずの卵焼きを嬉しそうに食べていた。
椿「まぁ、気に入って頂けて嬉しいですわ。」
椿は嬉しそうに言った。
輝「って、言ってる場合ですか。はなっから、相談に乗るつもりは無いでしょう。」
輝は困った顔で言う。
?「あら、つばきは相変わらずね。」
椿「さ、さやかちゃん、いつから居たんですの?」
いつの間にか、二条彩夏が2人の前に立っていた。
輝「椿さん、この人は一体、何方なんですか?」
椿「彼女は私と同じクラスの二条彩夏ちゃんですわ。今年から生徒会長なんですのよ。」
輝「そうなんですか。二条先輩、僕は2年生の雨寺輝です。」
彩夏「そんなの知ってるわ。よく、つばきから貴方の話を聞かされているもの。雨寺神社の息子さんでしょ!」
彩夏はさらっと、答えた。
輝「は、はい、そうです。」
(他の人は僕の事を女の子だと間違えるのに、この人は何故か、間違えなかった。どうして、だろう?)
輝は彩夏の事で疑問に思う。
彩夏「この子が困っているのって、藤堂紅葉さんの事みたいね。」
輝「はい、そうです。」
僕は彼女が紅葉の事をどうして、知っているのか気になるが、今は追求しない事にした。
彩夏「彼女と居ると、ろくな事がないわ。今直ぐ、付き合うのは止めなさい。」
輝「どうしてですか?」
彩夏「これは忠告よ。実は私、見ちゃったのよ。藤堂は貴方に内緒で、彼女と同じ部の男子生徒と付き合ったのを・・・」
彩夏は困った顔でそう言った。
輝「あの、先輩は何を言ってるんですか。アイツは間違ってもそんな事をする様な奴じゃありません。」
椿「私も同感ですわ。もみじちゃんはそんな事をする様な子じゃありませんわ。きっと、その男子生徒に騙されてるんです。」
2人は彩夏の言った事を信じたくない様だ。
彩夏「信じがたい事かもしれないけど、でも、これは事実なのよ。だったら、自分達で確かめてみる事ね。」
彩夏は言いたい事を言うと、去って行った。
椿「もう、交流会どころじゃなくなりましたわね。しかし、私達も、彼女の事を言える立場ではありませんわね。」
輝「は、はい、そうですね。」
椿「てる、いや、あきら!今更、開き直っても仕方ありませんわよ。」
輝「誰のせいで、こうなったと思ってるですかっ?」
椿「あはははっ!私のせいですね。」
輝「笑い事のじゃないでしょ!」
椿「何故なら、キスまでしちゃった仲ですから。でも、ただのキスではありませんのよ。ディープキスという名の大人のキスを。」
輝「や、/////やな事、思い出させないで下さい。」
椿「もう、今更、照れる事はないでしょう。」
椿は輝の肩を叩く。
輝「う、/////煩いよ。あれはファーストキスだったのに。コラッ、おれの青春を返せ!お、/////お前みたいな手の早い女は大嫌いだ。」
輝は紅い顔で恥ずかしくて、そっぽを向く。
椿「あのキスがそんなに良かったのなら、いくらでもして差し上げますわ。」
輝「け、/////結構です。」
椿「別に、遠慮しなくても、良いんですのよ。」
椿は言うと、輝の腰に手を回して来た。
椿「私は浮気はしませんし、心配する必要はこれっぽっちも、ありませんわ。」
輝「・・・・・わ、/////分かりました。もう、勝手にして下さい。」
輝は顔を紅くしながら、椿に呆れていた。
お互い、口付けを交わしたのだ。
椿「そういえば、あきら・・・」
椿は口に手を当てて、言う。
輝「い、/////行き成り、何なんですか。」
椿「交流会でやる女装コンテストで着られるお洋服はもうお決まりでしょうか。もし、お決まりでないのなら、私がご用意致しますわよ。」
輝「洋服はもみじ達が用意するって、言ってましたよ。」
椿「あらそう、残念ね。はぁ、私ならもっと良い物をご用意して、差し上げられますのに、・・・」
椿は肩を落とす。
輝「もっと良い物!?何ですか、それは?」
(聞かない方が良かっただろうか。)
椿「あら、そんなに気になるんですか?でも、私が用意して物なんて、着たくはないでしょうに。」
輝「まぁ、取り敢えず、見せて頂けませんか。椿さんの事だから、持って来てるんでしょう?」
輝は見透かした様な眼をして言った。
椿「いいえ、持って来てません。持って来たら、私の好きな事が男子生徒が勝手に、私のロッカーの鍵をこじ開けて、盗むかもしれないでしょう。それが嫌だったんです。特に、アイツなら遣りかねませんわ。私の幼馴染の今村菜桜。」
輝「確かに、今村なら、遣りかねないと思います。アイツ、不真面目だしな。」
(それを盗んで、何をするつもりか、知らないけど。もしかして、自分で着るとか?)
椿「それより、あきらは嬉しそうね。」
輝「そりゃあ、そうでしょ。あんなの着なくて済むんだし。もしかして、僕に本気で、それを着せるつもりだったですか。」
椿「あったりまえでしょ。勿論、着て貰うつもりでしたわよ。なんなら、今日の放課後、私のお家に来ませんか?今日のお昼の続きを・・・」
輝「いいえ、今日は部活です。有るの知ってるでしょう?」
椿「あら、そうでしたっけ?私はてっきり、お休みかと思ってましたわ。でも、終わるの待ってます。」
輝「部活は7時までです。だから、待たずに帰って下さい。」
椿「部活の掛け持ちは基本、ルール違反ですわよ。」
輝「いちいち、煩いなぁ。どうして、こういう時だけ真面目なんですか。茶道部は週2だし、どうって事、ないじゃないか。っで、そんな事偉そうな事を言ってる椿さんは全ての部活の掛け持ちしてるじゃ、ありませんか?」
椿「私は別に、どの部活にも所属してませんので、良いのでは。後、貴方は茶道部に所属しているわけではないのに、それじゃあ、普通の部員と一緒じゃないですか。」
輝は椿にもっともらしい事を言われ、落ち込む。
輝「・・・・・・そう、ですね。でも、文芸部辞めたいのに、部長や部員は辞めさせてくれやしないんです。理由は判らないけど。」
椿「皆さんが引くであろう物を書くとか、考えないんですか?なんなら、私が手伝いますよ。」
輝「・・・いいえ、結構です。」
椿「そんな、遠慮なさらずに。」
輝「ホントは自分が遣りたいんでしょ?」
椿「そ、そんなわけ、あるはず、ないじゃないですか。」
輝「図星ですね。遣りたいなら遣りたいって、素直に言えば良いじゃないですか。」
椿「あら、誰が私1人で遣ると言いましたか。勿論、貴方も遣るんですよ。」
輝「嫌ですよ。何で、僕がそんな事・・・」
椿「そんな事、言ってる場合ですか。逃げるんですか?」
輝「・・・」
椿「だったら、決まりですね。遣りましょう。」
輝「だから、勝手に、決めんな。」
椿さんは僕の話を聞かず、結局、彼女は放課後、部活に付いて来た。
しかし、2人の予想を裏切る結果になってしまった。
九重八重「あら、なかなか良い出来じゃないの。前のより、良いじゃない。いっその事、2人書いたらどう?」
茨城「うん、確かに良いな。それよりも、白峰ちゃん!メアドと電話番号・・・」
八重「アンタは余計な事、聞かなくて良いの。」
八重は茨城を殴った。
茨城「テメェ、殴る事ねぇだろ。」
八重は茨城を無視した。勿論、他の部員も同じ意見だった。
楠一葉「私、雨寺君が辞めると、不味いんだけど。」
輝「知らんわ、そんな事。」
輝は一葉に対して、呆れた顔で言った。
椿「こんな方々に、何を言っても無駄ですわ。今日の所は一先ず、帰りましょう。」
輝「そうですね。帰りましょう。」
輝は椿の意見に賛成する。
八重「ちょっと、待って。」
八重の話を聞かず、2人は部室を出て行った。
テニスコートの前までやって来た2人は彩夏の言った通りの事がテニスコートで起こっていた。
椿「お昼、彩夏ちゃんが言った事は本当だったんですね。あの男、馴れ馴れしいですわ。」
椿はフェンス越しに噂の男子生徒を見て言った。
椿「子供の見る物ではありませんわ。」
輝「コラッ、お前、何様だよ?」
椿「白峰椿ですが、それ以外に、何か?」
輝「・・・・・・」
椿「これはやはり、乗り込むべきでは?」
輝「基本、ここは部員又は顧問以外は立ち入り禁止ですよ。許可なしに入って良いんですか?」
椿「まぁ、真面目なんですのね。しかし、今は緊急事態です。許可なんて、後で、とれば良い事では。」
輝「そういえば、そういう事を平気で言う人が他校に居ましたね。名前は確か、・・・大道寺知世だったな。」
椿「私があの子と同類だと貴方は言いたいんですの。まぁ、聞き捨てなりませんわね。貴方の危機は私の危機が迫っているのと同じ事だというのが、輝さんはどうでも宜しいんですか?」
輝「・・・別に、どうでも良いわけではありませんが、今日は取り敢えず帰って、明日出直すべきではありませんか?」
椿「はぁ、貴方がそこまで言うのなら、仕方ありませんわね。」
輝「別に、椿さんのお屋敷に行っても良いんですけど、変な事したら、ただじゃ、すみませんからね。」
輝は椿に怪訝な表情で言う。
輝「ああ、それより、先程、拾ったんですが、この怪しげなメモ帳、椿さんでしょう。これは何ですか?」
椿「てる、それを拾ってくれたんですか。有り難うございます。それを今直ぐ、返して下さい。」
輝「絶対に、嫌です。僕の事が一部始終、書いてあるじゃないですか。これって、プライバシーの侵害ですよね。これは、僕が預かっておきます。」
椿「ええっ!?そんな酷いじゃないですか。」
輝「まさかと思うけど、僕の他にも、調べている生徒が居るんじゃないでしょうね?」
椿「ま、まさか、そんな事をするはずがない・・・じゃないですか!おほほほほ!」
輝「目が泳いでますね。明日、僕が椿さんと一緒に、謝りに行ってあげます。」
椿「ごめんなさい。」
2人が話している間に、例の坂の道の前に辿り着く。
椿「私達の出会いはここから始まったんですわね。」
椿は懐かしそうに言った。
輝「そうでしたね。でも、実は、僕は椿さんの事は前から知ってました。僕は椿さんの最初の印象は学校に居る時と同じ真面目で正義感が強くて、近寄り難い人だと思ってました。椿さんに直接会ってみると、僕が想像していたと違っていたので、驚きました。」
椿「不真面目だと言いたいのでしょう?不真面目で悪かったわね。」
椿はムスッとした顔で輝に言った。
輝「椿さんが僕にアップルパイをご馳走してくれるって、仰って下さった時、本当は嬉しかったんです。」
椿「それは良かったですわ。私は貴方が嫌だと思ってたんです。」
輝「別に、嫌じゃありません。ただ、驚いただけです。」
椿「今度、てるにアップルパイをご馳走しますわ。」
椿は嬉しそうに言った。
輝「有り難うございます。」
椿「いえ、それは良いんですのよ。それはさて置き、勿論、てるはあの事は忘れてないでしょうね?」
輝「ちょっと、椿さん?ど、どうして、今、それを言い出すんですか?」
輝は困った顔で言った。
椿「言わないと忘れる気でしたでしょう?」
輝「ぜ、前々、そんな事は思ってません。」
栗色のボブカットの少女「あの、椿さん、あの事って、何ですか?」
栗色のボブカットの少女は木之本桜だった。
椿「さ、さくらちゃん!?それはさくらちゃんには関係の無い事ですわ。おほほほほ!」
桜「そうなんですか!それより、小狼君はどこへ行ったか、知りませんか?私が目を離した隙に、途中で居なくなっちゃったんです。」
椿「見掛けませんでしたわ。ね、てるもそうでしょう?」
輝「はい、そうですね。」
桜「そうですか。有り難うございます。もし、ご迷惑じゃなかったら、椿さんのお家に行っても良いですか?」
椿「さくらちゃん、良いですわよ。喜んで歓迎しますわね。」
(不味いですわ。)
桜「実は私、一度、椿さんのお家が見てみたかったんです。」
桜は嬉しそうに、椿に言った。
椿「着きましたわよ、さくらちゃん。ここが私の住んでいるお家ですわ。」
桜「わぁ~!素敵なお屋敷ですね。」
椿の屋敷はステンドグラスの素敵な家だった。
桜「あれっ、小狼君?どうして、ここに?」
小狼「あれっ、じゃないよ。俺は心配して、さくらの事を探してたんぞ。」
桜「心配掛けてごめんなさい。」
椿「まぁまぁ、そう怒らなくても、良いじゃないですか。それより、お2人共、無事に出会えて良かったですわね。疲れたでしょう。ここではなんですので、家に入りませんか?」
小狼「それは良いんですが、・・・」
椿「どうかしたんですか?私で良かったら、聞きますわ。お話は中に入ってからにしましょうか?」
桜と小狼と輝は椿にお屋敷の中へと招き入れられた。
桜「わぁ~!綺麗なお庭ですね。薔薇を植えてらっしゃるですね。綺麗!小狼君もそう思うでしょ?」
門を潜ると辺り一面に、色取り取りの薔薇が植えてあったのだ。
小狼「ああ、そうだな。」
(しかし、この屋敷は年代物だな。いつ、建てたんだ?)
小狼は腕組みをしながら、不思議そうな顔をしていた。
椿「あら、そんなに、気になりますか。このお屋敷は祖父が祖母の為に、建てた屋敷なのです。」
椿が桜達に説明した。
桜「椿さんのお婆ちゃんは今、どこに居るんですか?」
椿「お婆様は旅行がお好きな方で、たまにしか、帰って来られないんです。」
桜「会えなくて、寂しくないんですか?」
椿「寂しくないと聞かれると、寂しいです。でも、楽しんでらっしゃるので、良いのではありませんか。」
桜「そうですか。私だったら、ずっと、会えなかったら、寂しくて、泣いちゃうだろうな。」
桜は悲しそうに言った。
椿「さぁ、こちらへどうぞ。」
椿は桜達を玄関の中に招き入れた。しかし、輝の姿が無い事に桜は気づく。
桜「今度は雨寺君が居ないけど、どこ行っちゃったんだろ?」
椿「もしや、例のビニールハウスへ、行ったのでは?」
小狼「ビニールハウス!?野菜を育ててるんですか?」
椿「それもなんですが、普通はこの時期には育たない植物を育てていますの。あれを見られると、凄く不味いのですの。ああ、見つけてなければ、良いんですが。」
小狼・桜「・・・・・・!?」
2人は椿に言われ、複雑な顔をしていた。
小狼「取り敢えず、行ってみませんか?」
(不味いって何なのか、気になる。)
椿「そうですわね。行きましょう。」
桜「椿さん、一体、何を植えられたんですか?」
椿「・・・あら、そんな事は良いじゃありませんか。」
小狼「良くありません。もしかして、この時期には植えない植物じゃありませんか?」
椿「はい、そうです。しかし、何故、判ったのですか?」
小狼「椿さん、貴女はこの時期には育たない植物と仰いましたね。それは一体、何なんですか?」
小狼は椿に問う。一方、その頃、輝はビニールハウスの隣の植物園に居たのだ。そこで、輝は最も会いたくない人物に出会ってしまった。
輝「うわっ!?か、かつらぎさん!?」
白峰家の30代位のイケメン執事の桂木が例の植物に水をやっていた。
桂木「輝様、お久しぶりですね。今日は何用でうちのお屋敷にいらしたのですか?」
輝「・・・うちの学校と友枝中学校の交流会でやる予定の出し物について、つばきさんに相談しようと思って来たんです。」
桂木「実は私、輝様がお嬢様に如何わしい事を考えているのではないかと心配していたのです。」
輝(そんな事、するわけ無いだろ。やろうとしてるのはつばきさんだぞ。)
「桂木さんはフランスに帰ったんじゃなかったんですか?」
輝は桂木に聞く。
桂木「一度はフランスに戻りましたよ。奥様と旦那様にお嬢様のご様子を見て来る様、仰られましてね、今日、戻って来たのです。」
輝「・・・・・・」
桂木「お嬢様はお元気そうで何よりでした。しかし、1年前のあの夏の日、お見掛けした3人の中の2人がまさか、屋敷にやって来ようとは思いもしませんでしたね。確か、あの2人は李小狼様と木之本桜様でしたね。」
輝「ど、どうして、そんな事をご存じなんですか?」
桂木「調べておきました。」
桂木はニヤリと微笑みながら言った。
輝(2人は怪しい人間じゃないぞ。)
桂木「貴方は私が先程、水をあげていた植物が気になる様ですね。ほう、そんなに気になりますか?」
輝「勿論、気になりますよ。どうして、コスモスを植えてあるんですか?」
(相変わらず、嫌味な人だな。)
桂木「それの理由は私は存じあげませんが、お嬢様がどうしても育てたいと仰られて、それで植えたのですよ。」
桂木は例の植物について、触れてきた。
その花壇には色んな種類のコスモスが植えられていた。
桂木「ここはお寒いでしょう。直ぐに、出られた方がよろしいかと思いますがね。」
輝「はい、分かりました。」
桂木「くれぐれも、風邪を引かぬ様、気を付けて下さいよ。」
輝は桂木に促され、植物園を出て行った。
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Nextキリ番は10000番/10055番です!
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プロフィール
HN:
碧 茶々
年齢:
39
性別:
女性
誕生日:
1986/01/06
職業:
フリーター
趣味:
読書,J-POPのCDを聴く事!
自己紹介:
出身地:大阪府東大阪市
血液型:A型
星座:山羊座
干支:寅年
性格:回りくどい
自分をさくらのキャラに例えると:李小狼
学生時代の部活:図工クラブ・音楽クラブ(小学校),茶道部・華道部(中学校),茶道部・箏曲部(高校),茶道部(短期大学)
以前やっていた習い事:水泳,民謡
資格・免許:英検4級,茶道初級:入門・小習・茶箱点[茶箱手前]
好きな食べ物:チョコレート,洋菓子,和菓子,甘い料理,こんにゃくなど
苦手な食べ物:レアステーキ(牛肉),牛肉のカレー,ローストビーフ
好きな飲み物:抹茶,紅茶,コーヒー(ブラック以外は好き),柑橘系のジュース,炭酸飲料
好きなアーティスト:ZARD,倉木麻衣,クリスタル・ケイなど
好きなアイドル:嵐,TOKIO,Kinki kidsなど(昔はKinki kids萌えだったけど、最近は嵐萌え。松潤の笑顔が爽やかさが堪らん。後、松潤は女の子っぽくて、可愛らしい所も好きです。松潤は相葉ちゃんに対して、ツンデレな所も可愛いです。魔性の甘党(肉も好きだけど、ロールケーキの方が好き。)で、お魚好きな大ちゃん、可愛い!城島さんはおっちゃんなのか、おばちゃんなのか、キャラがはっきりしない人です。)
好きな漫画:少女漫画,少年漫画,エロ漫画,ミステリー漫画,サスペンス漫画,ホラー漫画,オカルト漫画
好きな小説:恋愛小説,ミステリー小説,冒険小説,SF小説,サスペンス小説
好きなCCSキャラ:李小狼,木之本桜,大道寺知世,ケルベロスなど
その他の好きなキャラ:鈴木輝・星野爽歌(好きです!!鈴木くん!)など
好きなボーカロイド:鏡音リンレン,GUMI,神威がくぽ,結月ゆかりなど
好きな声優:くまいもとこ,坂本真綾,松本梨香,高山みなみ,林原めぐみ,折笠愛など(ほとんど、男性キャラだ!女性キャラも好き!)
血液型:A型
星座:山羊座
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自分をさくらのキャラに例えると:李小狼
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以前やっていた習い事:水泳,民謡
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苦手な食べ物:レアステーキ(牛肉),牛肉のカレー,ローストビーフ
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