「きみと僕」（山崎side）のスピンオフ「おまえと俺」～輝と小狼～（小狼side）の連載開始です！下記より、本編です！

[1回]

「おまえと俺」～輝と小狼～（小狼side）

　俺の名前は李小狼（リ・シャオラン）。友枝中の１年生だ。俺はこの前、山崎が言っていた少年の事が気になる。俺は昼休み、あいつの事ばかり、考えていた。

＜昼休み＞

「う～ん！分からない！」

蜂蜜色の髪の少女「…狼君！」

「う～ん！あいつの事が分からない！」

蜂蜜色の髪の少女「…おらん君！」

「う～ん！」
（あいつは一体、何者なんだ？四葉町の出身なのに何故、友枝に居たんだ？）

蜂蜜色の髪の少女「ねぇ！小狼君！」

「う～ん！」
（う～ん、考えてても、らちが明かない！誰かに聞いてみるか？）

蜂蜜色の髪の少女「ねぇ！小狼君！聞いてるの？」

「何だ、さくら！」

桜「あのね、あいつって、誰の事？」

「山崎が言っていた友達の雨寺？っていう奴の事だ？」

桜「私ね、その子の事、知ってるよ！」

「ホントか？さくら！」

桜「うん！その雨寺君っていう子、実家が神社なんだって！」

「それは山崎から聞いた！」

桜「そうなんだ！」

「でさ、さくら！何で、あいつが四葉町の出身なのに何故、友枝に居たんだ？おまえ、何か、知ってるか？」

桜「ほえ？さあ、さくらは知らないよ！知世ちゃんなら、知ってるんじゃないかなぁ？」

「そうなのか？さくら！」

桜「うん！」

「分かった！じゃあ、大道寺に聞いてみるよ！」

　俺は教室を出て、大道寺の処に向かった。大道寺は発表会が近い事があって、昼休みも、音楽室で練習している。

＜音楽室＞

「失礼します！」

　ガラガラッと音楽室の扉を開けた。

知世「あら？李君！どうかなさいましたか？」

「大道寺！忙しい処、済まないが、・・・」

知世「いえ、今、丁度、終わった処ですから、何か、困った事でも、お有りでしたの？李君！」

「ああ、まぁな！」

知世「そうですか？どんなご用件で？」

「山崎の友達の雨寺の事について、何か、知ってるか？大道寺！」

知世「はい！勿論、知ってますわよ！彼のお名前は雨寺あきら君と仰いますのよ！」

「あまでら　あきらってどんな漢字だ？」

知世「苗字のあまでらのあまでらは「雨」と「寺」　、名前のあきらは「輝く」って漢字ですのよ！良いお名前ですが、彼は大人しい方でそんな感じではありませんでしたわね！雨寺君のお名前の意味は輝くといえば、御容姿が女の子の可愛過ぎるので、目立つという事ですわ！で、私、雨寺君はさくらちゃんの次に可愛い方ですから！」

（男に可愛いとか、言うな！）

「で、最後のは何なんだ！」

知世「あれは私の雨寺君の御名前の感想を述べただけの事ですわよ！私は彼の彼女や、彼のお友達が羨ましいですわ！」

「俺はそんな事をお前に聞きたいんじゃないんだぞ！大道寺！」

知世「あら、そうでしたの？私の感想が李君にはおきにめしませんでしたの？私、残念でなりませんわ！」

「そろそろ、本題に入ってくれないか？」

知世「こんな事、李君にはどうでも、良い事でしたわね！では、本題に入らさせて頂きますわ！雨寺君の事を私なりに話せて頂きますわね！」

　知世は雨寺の事を喋り始めた。

続く