紫藤君が坊っちゃんに対する敗因はどんな人に対しても、優しい人だからでしょうね。あたしの嫌いな紫藤君の従姉に対しても、優し過ぎます。彼女はそれを利用して、紫藤君に近づいたんでしょうね。幼い頃に怪我したのと今回怪我も、彼の弱味に漬け込んだ罠としか、考えられないんです。彼女の２つの事故は紫藤君のせいではないと思います。彼がそんな酷い事をする様な人じゃないからです。48巻は47巻の紫藤君のその後のついて、書かれています(千代菊と別れた後悔に苦しむ姿が書かれています。)。因みに、48巻は真の紫藤薫編の最終章ではないかとあたしは思います。

　48巻と49巻は楡崎・棟方編になっています。後、この２つの巻は棟方さんの人間臭い一面が出てくる話です。彼は今まで、クールで感情が読めない坊っちゃんの秘書でした。後、坊っちゃんが好き過ぎる方でしたね。彼が人間臭い一面を見せた過去の話ではミキちゃんの母親が経営する置屋で卵焼きを食べるシーンですね。余程、卵焼きが美味しかったのか、一瞬ですが、彼が笑顔を見せました。話を読んでみて、分かった事なんですが、ただ、彼は感情を表に出すが苦手なだけだと思います。48・49巻の棟方さんは千代菊を見て、顔を真っ赤していました。どう考えても、千代菊の事が好きだとしか、考えられないですね。49巻では、坊っちゃんの事を思って、身を引きました。理由は千代菊と坊っちゃんの両方共、大事だそうです。後、坊っちゃんは相変わらず、千代菊に対して妬きもちで、千代菊の事になると性的に馬鹿になる人です。千代菊に対する嫉妬心が増すと性的ないたずら(着物を無理矢理脱がせる行為)をしてしまいます。それと、同じいたずら(千代菊の着物無理矢理脱がせる行為。)を千代菊にして、後悔する話が有りました。後悔する位なら、最初からやらなければ、良いんじゃないですかね。全く、進歩してないですね。そういう意味では子供です。
　49巻のタイトルの＜好きですよ、男でも＞は49巻の最後で、出てきた坊っちゃんの台詞です。「例え、貴女が男でも好きですよ！」と言っていました。